ストレッチしたい筋肉の反対側の筋肉を収縮させることで筋肉の緊張が解ける性質(相反抑制反射)を利用した筋トレとストレッチを融合させることで美脚効果を高めるストレッチ。
通常、ストレッチで筋肉を伸ばそうとすると、かえって筋肉が収縮します。
これを伸張反射といいます。
もし、伸張反射が起こらなければ伸ばした筋肉が切れてしまう恐れがあるからです。
ですが、主動作筋を収縮させながら拮抗筋をストレッチすると拮抗筋に相反抑制が働いて伸張反射が起こりにくくなるという性質があり、これが相反抑制反射です。
相反抑制反射とは、主動作筋を収縮する時に拮抗筋が弛緩する働きのことです。
例えば、脚を前に伸ばす時に大腿四頭筋(ももの前の筋肉)に力を入れて伸ばすと拮抗筋であるハムストリングズ(ももの裏の筋肉)が弛緩して脚を伸ばしやすくなります。
この性質を利用したパワーストレッチを行えば、拮抗筋のダメージをなくしながら可動域をUPさせ、主動作筋を鍛えることで脚を引き締める効果も期待できます。
股関節屈曲
膝仰向けで脚を上げながら膝をゆっくりと伸ばして5~10秒キープ
この時、大腿四頭筋と腸腰筋が収縮し、相反抑制反射によって拮抗筋であるハムストリングスと大殿筋がゆるみ可動域が向上する。
股関節外転
横向きになり、膝を伸ばした状態から脚を横に上げて5~10秒キープ
この時、中殿筋が収縮し、相反抑制反射によって拮抗筋である内転筋郡がゆるみ可動域が向上する。
股関節伸展
うつ伏せになり膝を伸ばした状態から脚を後ろに上げて5~10秒キープ
この時、大殿筋とハムストリングスが収縮し、相反抑制反射によって拮抗筋である大腿四頭筋と腸腰筋がゆるみ可動域が向上する。
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