背骨をまっすぐにすると言われてもピンとこないかも知れません。
日常生活で背骨を意識することはありませんし、背骨自体を意識できないからです。
なので、背骨がねじ曲がっていても気がつきません。
ですが、背骨がねじ曲がったまま動作を行なってしまうとさまざまな不調に苛まれてしまいます。
その理由は、背骨が人が行うすべての動作の起点になるからです。
背骨を意識することは、そのトレーニングを行わなければできるようにはなりませんが、背骨がまっすぐになった状態を作ることは可能です。
その方法とは?
両足の裏に体重を均等に乗せて立ったり、動いたりすることです。
そのために、
- 右にかかりすぎないように
- 左にかかりすぎないように
体重を均等に乗せることに意識を向けます。
あと、前と後ろも同じように均等に乗せます。
ただ、このように書くと、体の構造をよく知る人から
「体の重心は踵よりになるのでおかしい」
と反論されそうです。
実際は、その通りで体の重心は踵より前ぐらいに落ちます。
ですが、人の感覚はそうではありません。
この状態の時、足裏の感覚的には均等に体重がかかっているように感じるのです。
なので、足の裏に体重が均等に乗っている状態を維持することを心がけるだけで背骨がまっすぐな位置になります。
もし、足の裏に乗る体重がアンバランスであれば、体が捻れ歪みまくっている状態で動かしていると思って間違えありません。
このようなことを続けていると、腰や肩に負担がかかり、これが肩こりや腰痛の原因になります。
さらに歪みが強くなり、体の癖が強くなると五十肩や膝痛、腱鞘炎など、体の末端に痛みが出てきて、歪みが助長されると腱の断裂や関節の変形などの恐れも出てきます。
このことは体型にも関係し、加齢とともにおなかがぽっこりなったり、太りやすくなるのは体幹を支える筋肉が衰え、背骨をまっすぐに保つことが困難になるためです。
また、スポーツなどを行なっている人にも大きく関係しており、背骨をまっすぐに保てないとパフォーマンスが低下してしまいます。
これは、体を歪めて背骨が曲がると背骨の動きが悪くなり、このことで手足の動きも悪くなるためです。
そうなると、パフォーマンスが落ちるばかりか怪我で悩まされてしまいます。
これらの
- 肩こりや腰痛
- ぽっこりおなか
- パフォーマンス低下
一見すると全く無関係のことのすべての理由が
- 背骨が歪み曲がっている
という共通したことで起こってしまいます。
逆を言えば、
- 背骨さえまっすぐに保っていれば良い
ということです。
脱力クリエイトで行うレッスンには、背骨を意識するワークを主軸にしているのは、このためです。
背骨を意識する意味という動画を発信しております。
ぜひともご覧ください!