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自己啓発やコーチングで功を奏さないわけ

自己啓発やコーチングなどを受ける人の多くは、 

  • ネガティブ(後ろ向き)
  • くよくよ考える(すぐに行動に移せない)
  • 情緒不安定(不安や恐怖、不満に苛まれている)
  • 自信が持てない(能力を引き出せない) 

傾向にあります。

 

そして、人間関係に悩み、お金を欲している。

 

なので、自己啓発のセミナーを受けることで変性意識のメリットを得たいと考えるのでしょう。

 

セミナー自体はいい話を聞けて、「この人のセミナー受けたい」と思っていても、何故なのか?何とも言えない不快感や恐怖を感じるなどブレーキがかかってしまう人もいます。

 

それには理由があります。

 

それは、前に進みたいと思うよりも自分を癒してもらいたいという気持ちが強い人です。

 

このような人が、自己啓発やコーチングで変性意識に入るワークなどを行うと、過去に感じたつらい感情が湧き上がり情緒不安定になってしまうことがあり、プラスの暗示に抵抗を示します。

 

過去のトラウマをプラスの暗示によって脳のプログラムを書き換えることで不安や恐怖、怒りなどの負の感情を払拭する手法を取り入れられているように思いますが、これは、負の感情を快楽という感情をプラスに働かせる感情にすり替えらることです。

 

ですが、この人たちの求めているものは「快楽」ではなく「癒し」です。

 

過去の出来事で傷ついた自分を癒してもらいたいという思いが強いが故に、過去の出来事に囚われてしまっているのでしょう。

 

このような人が、変性意識状態に入ってしまったら、過去の出来事を鮮明に思い出してしまい、情緒が不安定になるのでしょう。

 

何かあるたびにつまずき、その度に過去にあった似たような出来事を鮮明に思い出し、その出来事に責任を転嫁して自らを顧みない。

 

さらに、たちの悪いことに、その時に辛いと感じないように無意識のうちに変性意識に入り負の感情を感じないようにする「自己暗示」をかけることで現実から逃避することまでやってしまっているから、どの出来事でどのように感じたのかが明確に分別されません。

 

ですので、似たような出来事が起こるたびに「過去の不快な出来事と感情」が鮮明に思い出されてしまい、いつまで経っても過去に縛られてしまって前に踏み出すことができないでいます。

 

このような人には、変性意識を用いた自己啓発やコーチングは向きません。

 

逆に、頭が良く、勉強ができる人で基本的に物事を前向きに捉える思考の持ち主の人が自己啓発やコーチングには向いているように思います。

 

このような人は、生まれが裕福で恵まれた家庭に育った人が多く、ある意味、素直で、疑うことを知らないのでしょう。

 

ですが、悲観することはありません。

 

人間誰しも生きていれば、何かにつまずいたり行き詰まったりするものです。

 

つまずくと心に傷を負い、自問自答したり気晴らしをしたりもします。

 

気晴らしをして少し落ち着いたら、自分自身に問いかけ、そして、考える。

 

自分の考えだけではわからない時には、人生の先輩に相談したり、本を読んだりしながら考え、自分なりの答えを見出していく。

 

そうしていくうちに、時間と共に自分自身が癒されていく。

 

そして、前に進もうとする力が湧いてきて、再び前に進むことができるのです。

 

結局、自分の傷を癒すことができるのは自分以外にいません。

 

もちろん、傷が深ければ人に頼ってもいいと思います。

 

ですが、最終的には、自分自身でしか傷を癒していかなければいけません。

 

なぜならば、人には自分の傷を癒す力が備わっているからです。

 

怪我をしても時が経てば傷口が塞がり傷も癒る。

 

それと同じで、心の傷も時間と共に癒れます。

 

自分の身体感覚を認識しながら体のバランスを整えていけば、自然治癒力が高まります。

 

心は体、体は心

 

心の傷は、体の歪みとして残ってしまいます。

 

ですが、身体の機能が正常に稼働していれば、心が癒されると共に体の歪みもある程度は改善される。

 

そして、心の癒しは筋肉がゆるんだ状態ではじめて感じることができるます。

 

仮にプラスの暗示によって不安や恐怖を快楽に書き換えることができたとしても、それでは身体のバランスを整えることはできません。

 

筋肉を無理なく緩めるためには、身体のバランスが整っていることが前提です。

 

なぜならば、身体のバランスが整った時に骨で体を支え、筋肉に負担がかからなくなるからです。

 

そして、この時、内臓にも負担がかからないので内臓の動きが良くなり自律神経のバランスもよくなります。

 

内臓が良く動く時に、人は「心地よさ」を感じるのです。

 

「快楽=心地よさ」ではないのです。