前回の続きです。
痛みにしても、心の病にしても症状や過去に囚われずに前向きに考えた方が治りも早いのですが、おそらく、前向きに考えられないと思います。
それは、なぜなのか?
自身が好転しないように無意識のうちに暗示をかけてしまうからなのか?
おそらく、自身の身体に意識を向けない(体性感覚を麻痺させた)方が精神的なストレスから逃れられるからなのでしょう。
ですが、痛みや不調などの負の症状、怒りなどの負の感情は身体の危険を知らせる大切なシグナルなので、決して消えることはありません。
なぜならば進化の過程で、これらのストレスを感じることで自身の身を守ってきたからです。
例えば、痛みや不調は、無理すると悪くしてしまうから、無理に動かさないようにするためのストレスです。
そして、怒りも自己防衛のために、その状況を打開するために必要なストレスなのです。
ですので、不調はよく休めば緩和します。
痛みはその箇所が修繕されれば緩和します。
そして、怒りは長くは続きません。
人は本来、ストレスを感じることで自身の身を守り、ストレスがかかる状態から解放されれば、時間と共に自身で癒されるようにできています。
ですが、人は、ストレスを感じないように意識を背けたいと思うものです。
つらいことは誰だって嫌だから。
ですが、嫌なことから目を背けてばかりいても現実は変えることができません。
現実を変えるための行動が必要です。
ですが、人の脳は高度に発達しているがゆえに、自身の意識が作る妄想によって記憶を書き換えてしまうこともできてしまいます。
これが、前回の投稿で書いた脳のバグ、変性意識状態(催眠)です。
特に現代人は、変性意識状態(催眠)に陥りやすい環境下にあります。
変性意識状態にあると、身体の感覚(五感)が鈍くなります。
身体の感覚が正常に働いていればストレスに長い時間苛まれることはありません。
もし、長い期間ストレスに苛まれているとしたら、脳に誤作動(変性意識)によって脳のプログラムが書き換わっていると考えられます。
痛みや心身の不調の悪循環に陥っているけれど、
- 負の連鎖を払拭したい
と思っている方。
身体には自身で癒される(セルフヒーリング)を作動させるシステムがあります。
そのシステムを作動させるために必要なことは
- 身体の感覚意識を正常化
することです。
このことで、変性意識によってこじれた負の連鎖を「好循環」に転換することができるのです。