エネルギーとは、物事を行う能力のことです。
例えば、車はエンジンが働くことによって動きます。
そして、エンジンはガソリンの爆発する力によって動きます。
ガソリンが爆発することによって生じた熱エネルギーをエンジンを動かす運動エネルギーに転換することによって車は動きます。
身近なもので、物質ではないのに実在するものといえば音です。
音は耳で聞くことができますが物質ではありません。
音は物質ではなく、空気が振動することによって生じる波で音波と言います。
音波とは、空気を振動させるエネルギーのことで、それが四方八方に拡散するのが音です。
そして、光もエネルギーであり、目によって感知できます。
ですが、それらを感知する範囲があり、その範囲外のものは感知することができません。
例えば、紫外線や赤外線は目には見えませんが光のエネルギーです。
そして、超音波も聞こえませんが音のエネルギーです。
このように、五感で感知できないものもエネルギーとして実在するのです。
エネルギーの一つである光には不思議な性質があります。
光はエネルギーであり粒子(質量0)でもある二面性があります。
これは、相対性理論で有名なアインシュタイン博士が提唱した理論で、この理論を応用したのが太陽光発電(光電効果)です。
(アインシュタイン博士がノーベル賞をとったのは、この光量子仮説で相対性理論ではありません。)
その理論が、その後の物理学に大きな影響を与えた、光以外にも原子よりも小さい物質(素粒子)には、エネルギーと粒子の2面性がある物質があることが分かってきたのです。
ちなみに東洋思想は「気」とは、物質でありエネルギーでもある二面性のものの総称です。
現代物理学の素粒子も、物質でありエネルギーの二つの性質を持っています。
ただ、それらを支える思想体系は大きく異なりますので、気=素粒子ではありませんが、それらには類似点が多いのが不思議です。
ユングが普遍的無意識(集合的無意識)を提唱しています。
気と素粒子の類似点も普遍的無意識によるものなのかもしれません。
そして、ユングの普遍的無意識と量子力学が誕生したのも20世紀前半ですので、その点も
おもしろいようにリンクしていて不思議に思います。
ですので、拡大解釈をすれば、この世の中のすべての物質は粒子でありエネルギーでもあることがいえます。
エネルギーは、人の体を動かすためにも必要です。
そして、人が生きていくためのエネルギーの総称が生命エネルギーなのです。