これまで、マインドコントロールや変性意識、催眠の危険性について投稿を重ねてきました。
なぜ洗脳(マインドコントロール)や変性意識(催眠)について書いていたのか?
と言いますと、変性意識によって身体の持つ可能性をつぶさせてしまっていることに気が付いたからです。
催眠による危険性は、「自己催眠の危険性」で書いたとおりで、催眠状態に陥ると他者から暗示をかけられてマインドコントロールされる恐れや自己催眠によって心身を破綻させる恐れがあります。
こういった経緯から、変性意識という脳バグを起こさないようにするためにはどうしたらいいのか?
ということを考えた結果、マインドコントロールや自己催眠の危険性、変性意識について投稿を重ねてきました。
そうする過程で、「現在社会に漂う正体不明の閉塞感や息苦しさの正体が催眠によるところが大きいのでは?」と考えるようになりました。
現在社会、変性意識(催眠)状態に陥りやすい環境にあります。
その原因として、2つのことが考えられます。
その一つが、便利な機械や道具によって身体を使わなくなったことです。
そして、日常生活に欠かせなくなったテレビやゲーム、スマートフォンなど、凝視させて視野を狭くする機器の利用です。
視野が狭くなるとそれに伴って意識が狭窄するように意識の変性が起こり、この状態を催眠と言います。
催眠状態に陥ると無意識レベル(潜在意識)に働きかけやすくなり、他者から価値観を植え付けて行動を操作されやすくなり、これがマインドコントロールです。
催眠状態に入ると、自分で物事を考えることがしにくくなり、植え付けられた価値観をそのまま鵜呑みにしてしまい、無批判に信じてしまいます。
現在人は、催眠状態に入りやすい環境下にありますので、マインドコントロールを受けやすく無意識(潜在意識)レベルで植え付けられた固定概念や先入観にとらわれてしまいがちです。
以前、ある交流会に参加した時にマインドコントロールをかけられそうになったことを「身近に潜むマインドコントロールの罠」の記事でも書きました。
その時、使われていた技法の一つが巧みな身体操作だったのです。
マインドコントロールというと宗教というイメージが強くあったので、一般的な交流会でマインドコントロールの手法が行われるとは思いもよりませんでした。
もし、私が身体を見る目がなければ、見事にマインドコントロールにかけられていたかもしれません。
このように、自分が意図しないうちに心の隙に巧みに入り込み、マインドコントロールによって貴重な時間とお金、そして自分の心を奪い取られてしまうことだってあるんです。
私が、マインドコントロールから身を守ることができたのは、身体操作を見る目があったことと、常に身体のバランスを整えていたからだと考えています。
なぜ、身体のバランスを整えるとマインドコントロールされにくいかと言いますと、脳の処理能力が高まるからです。
身体の歪みが強いと、姿勢を制御するために必要以上に筋肉を緊張させて身体を固定化させる必要があります。
筋肉の収縮も脳の指令によって行われますので、身体の歪みによって必要以上に筋肉を収縮させると筋肉の働きを司る脳にも必要以上の仕事をさせることになります。
そのための作業によって脳の負担が軽減できれば、その余った分の能力が他の機能に回されやすくなり、その分だけ脳の処理能力が高まると考えられます。
身体のバランスが整うと骨で体を支えることが出来ますので、身体のバランスを取るための筋肉の出力が少なくなり、それに反して筋肉をコントロールするための感覚の入力情報を多く取り入れることができます。
このことで出力情報と入力情報のバランスが良くなり、適切に情報を取り入れて処理することができるようになりますので、意識の狭窄といった意識の変容を起こす催眠状態を起こす危険性が少なくなり、逆に意識がクリアーになり、意識が広がりを持つようになります。
そうすれば、冷静に物事をとらえることが出来るようになり、また脳が持っている本来の能力が発揮されやすくなると考えられます。
身体には大いなる可能性があります。
身体の可能性を引き出すカギは、変性意識という脳のバグからの脱却。
そして、先入観や固定概念にとらわれることなく、自分で考え、工夫し、行動し、ありのままの自分を生きることで現在社会に漂う正体不明の閉塞感や息苦しさが払拭されると思うのです。