股関節エクササイズとは、股関節の動きを活性化させるエクササイズです。
股関節は、2足歩行を行う上でとても重要になる関節です。
股関節を動かす筋肉には、
- 股関節屈曲
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- 大腰筋
- 腸骨筋
- 大腿直筋
- 股関節伸展
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- 大臀筋
- 半腱様筋・半膜様筋
- 股関節外転
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- 中臀筋
- 小臀筋
- 股関節内転
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- 大内転筋
- 長内転筋
- 短内転筋
- 恥骨筋
- 薄筋
- 股関節外旋
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- 梨状筋
- 下双子筋
- 内閉鎖筋
- 下双子筋
- 大腿方形筋
- 外閉鎖筋
などいく種類の筋肉があり、脚を動かす筋肉の大部分が股関節周りについています。
股関節エクササイズの意義は、これらの筋肉を満遍なく使うことで股関節の機能を高め、不足しがちな下半身の筋肉を鍛えることにあります。
股関節エクササイズを行うメリットは、
- 腰痛の改善
- ヒップアップ
- 若返りの効果
などがあります。
腰痛の改善
整体などで腰痛と言うと「骨盤を矯正しましょう」などと言われています。
ですが、ここだけの話、骨盤矯正をしても腰痛を改善することはできません。
なぜならば、人の体の歪みの根本は股関節にあるからです。
なので、股関節が調整されなければ「骨格を整えることはできない」と言っても過言ではありません。
股関節の位置が整うと、骨盤の位置が整います。
その理由は、骨盤の位置は股関節を動かす筋肉の張りのバランスによって決まるからです。
なので、股関節周りの筋肉の張りのバランスが崩れると骨盤の位置が悪くなります。
そうなると、
- 膝のアライメントがズレて膝や足首を痛めたり
- 胸郭が歪んで呼吸がしずらくなったり
- 首の位置が悪くなって肩が凝ったり
など腰痛以外の不調もおこしてしまうのです。
股関節エクササイズを行うことで、股関節周りの筋肉が満遍なく使われるので、股関節周りの筋肉の張りのバランスが整ってきます。
このことで、身体の土台になる骨盤の位置が整い、体全体が整ってきます。
体全体が整うと関節の動きが滑らかになり、腰の筋肉に負担がかからなくなります。
股関節エクササイズを継続して行うと腰痛が改善されるのは、このためです。
ヒップアップ
股関節エクササイズには、ヒップアップの効果があります。
なぜかと言いますと、おしりの筋肉は股関節を動かす時にしか使われないからです。
ですが、便利な物に囲まれている現在社会、股関節を動かす機会がとても少ないのです。
特にデスクワークなどを行っている方は、座っている時間が多く、立ったり歩いたりする機会が少ないと思います。
そうなると、おしりの筋肉が衰えやすく、それに伴ってヒップが下がってきます。
なので、意識的に股関節を使わなければ衰える一方です。
そこでお勧めするのが、股関節エクササイズです。
股関節エクササイズを行うことで、股関節まわりの筋肉が活発に使われます。
特に、
- 大臀筋
- 中臀筋
と言ったおしりの筋肉が積極的に使われます。
なので、ヒップアップにうってつけです。
若返りの効果
股関節エクササイズには、さらに、若返りの効果が期待できます。
整体などを受けに来られる方の多くが、おしりの筋肉が弱かったり、ガチガチに硬かったりします。
それに対して、スタイルの良くって年齢より若く見られる人はおしりがキュッと締まっていてヒップも高い位置にあります。
見た目のヒップの形が体年齢を表していると言っても過言ではありません。
それには、根拠があります。
ヒップの位置の高い人は、股関節の動きが良く、おしりの筋肉が発達しています。
おしりの筋肉は体の中でも大きな筋肉ですので、おしりの筋肉がしっかりしていると代謝も良くなることで太りにくくなります。
また、おしりの筋肉が動く時には脚の筋肉が連動して動くので、足に溜まりがちな血液やリンパの流れが良くなり、むくみが改善され脚が細くなります。
あと、全身の筋肉の約7割が下半身にあると言われています。
股関節を中心に体を動かすことで、下半身にある筋肉が満遍なく使われます。
筋肉が多く使われると、成長ホルモンが分泌されます。
成長ホルモンは、組織の修復を促す働きがあります。
組織の修復が円滑に行われることでお肌も綺麗になる美肌効果も期待できます。
股関節エクササイズを行ってみましょう!
では、実際に股関節エクササイズを行ってみましょう!
【モモ上げ】
股関節の動きをイメージしながら左右交互に太ももを上げていきます。
この時、
- 骨盤が後傾(腰が丸まる)しない
- 体幹が捻じれない
ように注意します。
【開脚スクワット】
脚を肩幅よりも広く開きます。
この時、足先を外側に向けます。
そうしてから、股関節の動きをイメージしながら股関節を折りたたむように腰を落とします。
この時、腰が丸くならないように両足に体重を均等に乗せます。
そうして、股関節を支点にして膝を伸ばします。
【片足スクワット】
足を拳ぐらいの感覚で開きます。
足先はまっすぐ正面で大丈夫です。
まず、股関節の動きをイメージしながら股関節を内旋させながら膝を曲げます。
この時、腰が丸くならないように全体重を片足に乗せます。
そうして、股関節を支点にして膝を伸ばします。
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毎日、数分間のエクササイズを1日3回行うだけで大丈夫です。
簡単で時間を取らないので、スキマ時間に実践してみてください!