日常の生活で肩甲骨に意識を向けることはないと思います。
ですが、肩甲骨を動かすことを習慣化するだけで身体にとってメリットが大きいです。
肩甲骨エクササイズによるメリット
- 肩こりが改善できる
- ダイエットに効果的
- 猫背が改善できる
などです。
肩こりが改善できる
肩甲骨は、肩の位置を決める骨で肩を構成している筋肉のほとんどが肩甲骨についています。
肩甲骨を意図的に動かすことで、肩甲骨まわりの筋肉がまんべんなく使われます。
肩甲骨には、
- 僧帽筋
- 広背筋
- 大胸筋
などの大きな筋肉(アウターマッスル)の他に
- 肩甲挙筋
- 前鋸筋
- 菱形筋
- 小胸筋
などの小さな筋肉(インナーマッスル)がついており、
肩こりによる自覚症状は、肩の筋肉の血行不調が主な原因です。
肩こりの自覚症状を起こすのは、大きな筋肉で
肩こりを起こす原因となっているのが、深層筋(インナーマッスル)です。
なので、マッサージなどで表層にあるアウターマッスルを揉んでも一時的には解消されますが、原因となっている深層筋(インナーマッスル)の緊張が解けていないために不快な肩こりに悩み続けることになります。
これが、マッサージを受けても肩こりが改善できない大きな理由です。
それに対して、肩甲骨エクササイズでは表層の筋肉だけではなく深層の筋肉(インナーマッスル)もまんべんなく動かすことができます。
そうすると、筋肉の伸縮運動が行われて血行が良くなります。
なので、アウターマッスルばかりではなく肩こりの原因となるインナーマッスルのコリも改善されて血行も促進されます。
意図的に肩甲骨を動かすことで、肩甲骨まわりの筋肉がまんべんなく伸縮して血行が促進されて、肩こりによる不快な症状が緩和されるのです。
猫背が改善できる
猫背になると、
- 肩こり
- 腰痛
- 胃弱
などになったり、
- 姿勢
が悪くなったりなどする弊害があります。
猫背を改善するために
「姿勢を正そう」
と思っても、背筋が疲れて続きません。
そこで、役に立つのが肩甲骨エクササイズです。
肩甲骨エクササイズを続けると猫背が改善されるのです。
その訳とは?
肩甲骨を動かすことで、肩甲骨の位置が整います。
肩甲骨の位置が
「姿勢を作っている」
と言っても過言ではありません。
肩甲骨が前に出ていると体の重心が支持面よりも前に出ようとしますが、そうなってしまうと前に倒れてしまうので重心が支持面の中に収まるように「背中を丸めてバランスを取ろう」とするのが猫背の姿勢の本質です。
肩甲骨の位置を整えれば背中を丸めなくてもバランスが取れるので猫背になる必要はありません。
また、肩甲骨を動かすことで背骨や肋骨の位置も整います。
なぜかと言いますと、肩甲骨と背骨や肋骨は筋肉でつながっているからです。
なので、肩甲骨を意図的に動かすことが、背骨や肋骨と言った体幹部の骨を動かすことになります。
これが、肩甲骨エクササイズで猫背が改善できる理由です。
ダイエットに効果的
肩甲骨エクササイズには体を引き締めるダイエットの効果もあります。
脂肪と関係する細胞には、白色脂肪細胞と褐色脂肪細胞があります。
白色脂肪細胞とは、俗に言う体脂肪のことで余分な脂肪を溜め込んでいる細胞です。
褐色脂肪細胞とは、逆に、体脂肪を燃焼させる細胞です。
この褐色脂肪細胞は、年齢と共に少なくなります。
そのため、加齢と共に脂肪を溜め込みやすくなるとも言われています。
その褐色脂肪細胞が肩甲骨の周りに多く存在しています。
と言うことは、肩甲骨を動かすと褐色脂肪細胞が活性化されて脂肪を燃焼
と言いたいところですが、残念ながら、この考えは誤りです。
褐色脂肪細胞が活性化するのは、寒冷すなわちとても寒い時です。
なので、寒いところで寒さを我慢しなければ活性化されませんが、体にとって冷えは大敵です。
しかし、肩甲骨を動かすことで体が引き締まります。
その理由は褐色脂肪細胞ではなく、肩甲骨の動きが背骨や肋骨の動きと連動しやすいことにあります。
背骨や肋骨が活発に動く時、必ず「腹横筋」と言うおなかのインナーマッスルが活発に働きます。
この腹横筋がおなかを引き締めるために必要なのです。
肩甲骨を動かすことで、この腹横筋が活発になります。
このことで、
- おなかが引き締まり
- 姿勢が良くなり
腹筋と背筋が効率よく動きます。
そのため、全身の筋肉が活性化されて代謝が上がり、脂肪を燃やしやすい体質へと変化していきます。
これが、肩甲骨エクササイズによるダイエット効果です。
肩甲骨エクササイズを行ってみましょう!
実際に、肩甲骨エクササイズを行ってみましょう!
【肩甲骨を前に動かす】
【前に動かす】
肩甲骨の動きをイメージしながら前に動かします。
この時、肩が上に上がらないようにすることがポイントです。
【肩甲骨を後ろに動かす】
【後ろに動かす】
肩甲骨の動きをイメージしながら後ろに動かします。
この時、肩が上がらないようにすることがポイントです。
【肩甲骨を上に挙げる】
【上に挙げて降ろす】
肩甲骨を上に持ち上げて下ろします。
意識を肩の筋肉ではなく肩甲骨の動きをイメージしながら行うことがポイントです。
【肩甲骨を前に回す】
【前まわし】
肩甲骨を上→前→後の順に回します。(慣れたら前→下→後→上の順でも良い)
肩甲骨の動きをイメージしながら行うと良いです。
【肩甲骨を後ろに回す】
【後ろまわし】
肩甲骨を上→後→前の順に回します。(慣れたら後→下→前→上の順でも良い)
肩甲骨の動きをイメージしながら行うと良いです。
毎日、数分間のエクササイズを1日3回行うだけで大丈夫です。
簡単で場所を取らないので、スキマ時間に実践してみてください!