日常生活の中で「なんかいいように使われているな」と感じることはありませんか?
これは、変性意識カーストによるものです。
変性意識にハマってしまっている人は、より深くハマりこんでいる人とに支配と被支配の関係ができてしまいます。
そのため、知らず知らずの中に相手のペースに引き込まれてしまいます。
もし、このような状況に不快感を覚えているにもかかわらず、何となく言いなりになってしまっているとしたら、あなた自身も変性意識の泥沼にハマりこんでいると思って間違いありません。
もし、自分より深い変性意識状態ある人が「自分のペースに持っていこう」としたとしても、自分自身がしっかりとした意識状態でいたならば、相手のペースに呑まれることなどありません。
本来、人の持つ情報処理能力はとても高く、人の意図など認識できるぐらいの能力は持ち合わせています。
ですが、変性意識にハマってしまうと自意識(顕在意識)が弱くなり、思考力と認識力が弱くなります。
そうすると、より深い変性意識にハマりこんだ人の意図に疑う余地もなく、思うがままにコントロールされてしまうのです。
これが、変性意識の世界による支配と被支配の関係です。
よく、「弟子は師匠を超えられない」と言われたり、「先生にはかなわない」などとか言われたりしますが、これは、深い変性意識状態にあるため「師匠を超えてはいけない」という暗示が師弟の間で共有されてしまうからです。
支配と被支配の関係を作る変性意識
深い変性意識状態にどっぷりハマった人は、活動的であり、ある種の独特な雰囲気を醸し出します。
このような人は、浅い変性意識状態にある人にとっては、とても魅力的な人に見えます。
さらに深い変性意識状態に入ると、強いカリスマ性を持ち、人を惹きつける大きな存在に見えます。
そして、自分のまわりに人を集め、集めた人をコントロールすることができるようになってしまいます。
そう、新興宗教などの教祖などがいい例です。
このカリスマ的な雰囲気を作り出しているのが深い変性意識状態なのです。
深い変性意識状態に入ることで、とても達観した大きな人間のように見えてしまいます。
このように、変性意識の世界はとても不思議な世界です。
深い変性意識状態にある人間は浅い変性意識状態にある人を従える、変性意識の深さによるカースト(支配階級)を作ります。
ある意味、自身が深い変性意識状態になることで、それよりも浅い変性意識状態にある人を惹きつけて信者にしていきます。
このような図式が、教祖と信者、師匠と弟子、先生と生徒との関係として成立していきます。
変性意識状態に陥ることによって、目には見えない支配と被支配の関係に縛られ、自己を消失させます。
このことが「幸せだ」とか「幸福」だとか思ってしまうのは、変性意識状態によって顕在意識が弱くなり思考停止状態になるためです。
そうなると、深い変性意識状態の人にいいようにコントロールされてしまう。
これがマインドコントロール(一般的には洗脳)です。
20数年前(1995年頃)、大事件を起こして話題になったオウム真理教という新興宗教がありました。
オウム真理教ではヨガと覚醒剤を利用し、信者を深い変性意識状態にハマりこませて、信者をコントロールしていました。(オウム真理教の場合は、マインドコントロールではなく洗脳になります。)
オウムの事件を見ていた当時「何で胡散臭そうな教祖に、インテリの頭の良さそうな若者が幹部として取り巻いているだろう」と思っていましたが、今になって思えば、これが深い変性意識状態による奇妙な光景だったのでしょう。
最近では、ビジネスのセミナーなどでも変性意識を用いた技法が増えているようです。
私自身も、マインドフルネスを謳った、今風の自己啓発系のビジネスを行っている人に催眠にかけられそうになった経緯がありました。
それも、特別な集会に行ったわけではなく、一般的な飲食店でです。
【参考記事】身近に潜むマインドコントロールの罠
私は、事前情報と身体動作に精通していたので、簡単に見破ることができましたが、まわりにいた人は見事にコロッとかかっていました。
ただ、その時、術者がたわいも無い話をしながら、密かに身体動作を駆使して催眠(変性意識状態)をかけていたのを見て驚愕したのを覚えています。
術者自身も自己催眠をかけ、深い変性意識状態に入る訓練を行なっていると思われ、その上で、身体操作やまわりの環境を駆使して、催眠(変性意識状態)をかけやすいような状況を作っていました。
それまで、マインドコントロールと言えば狭い空間に大人数を集めて集会を行うようなイメージだったり、催眠術もテレビで行われるようなものとしか知らなかったので、実際に、一般的なお店で催眠術にかかる人を目の当たりにするとは思いもよりませんでした。
このように、マインドコントロールの手法は、とても身近になっています。
浅い変性意識状態の人は、深い変性意識状態にある人のいいようにコントロールされます。
- 浅い変性意識状態は我を忘れている時。
- 中くらいの変性意識状態は、苦痛に苛まれ苦しみ、攻撃的になる。
- 深い変性意識状態は、苦痛を快楽変えて快楽に塗(まみ)れ、信者を集め支配する。
これは、頭ごなしに行われる支配ではなく、気持ちよく誘導されることで無意識のうちにコントロールされる支配です。
変性意識カーストからの脱却
人は本能的に支配されることを嫌います。
ですが、同時に、人は集団で生活することで安心、安全を得たいとも思います。
集団で生活するとなると、どうしても支配と被支配の関係を作りたがります。
なので、できるだけ支配者に気に入られ、支配者に近い、ポジションを目指す心理と行動を起こそうとします。
そこに、支配と被支配のカースト(階級)ができてしまいます。
ですが、このようなことは意識されることなく、無意識で成立しています。
なぜならば、変性意識は無意識(潜在意識)の領域の出来事だからです。
なので、顕在意識で認知されることはありません。
これが、変性意識によって伴う支配と被支配の関係「変性意識カースト」です。
このカーストは、変性意識の深さによって成立してしまうことが不思議なところです。
もし、あなたが
- 人に支配されることなく支配したい
- 自分の思う通りの人生を送りたい
- 刺激的な生活を送りたい
- お金を儲けたい
などを目的としたいのであれば、自己催眠などを行い、より深い変性意識状態を目指し、支配する立場になることを目指すことで、夢や望みをかなえることができるでしょう。
ですが、そこには、大きな代償を伴います。
深い変性意識状態を続けると、どこかで、心身に負担を強いることになります。
支配される側はもちろん、支配する側にも大きなストレスが伴うからです。
ですが、このような大きなストレスは、認知することができません。
なぜならば、深い変性意識状態によってストレスを感じる感性が弱くなり、ストレスフリーのように感じているからです。
そして、いずれは、何らかしらの心身の破綻が待っています。
もし、あなたが、
- 人に支配されたくはないけれど、支配もしたくない
と思うのであれば、脱力トレーニングを行うことをおすすめいたします。
また、変性意識状態や自己催眠に疑問に感じ、「そこから抜け出したい」と思っているのであれば、脱力トレーニングを行う価値は高いと思います。
脱力体での潜在能力の発揮は顕在意識を用いるため現実的です。
ただ、脱力体を作るためには、現実を直視しなければなりません。
このことは、負の感情である「辛さ」や「怖さ」「怒り」などを素直に感じ取ったり、体の痛みや不調を感じることもあります。
これらは、変性意識によって感じ取れなくなってしまった感情であり、身体感覚です。
脱力トレーニングを行うことで、これらのようなマイナスのモノが伴いますが、それ以上に、心と体の芯から力が抜けて、心が安らぎ、体が軽く感じれるようになります。
このような状態を肌で感じることができるようになります。
この状態が、脱力体です。
身体に無理がきたり、身体に負担をかけることはありません。
健康であり続けながら、自身の持っている能力を引き出すことができるようになります。
そして、自らの足でしっかりと地面を踏みしめて立つことで、誰を支配もしなければ、誰にも支配されない、真の意味で「自立」することができるようになります。
脱力体を作ることで、変性意識による支配と被支配「変性意識カースト」を脱却することができ、
- 健康的な身体
- 心が安らぐ精神
- より良い人生
を送ることができるようになると考えております。