- 足のむくみ
でお悩みではありませんか?
特に、女性は足がむくみやすくなります。
女性がむくみやすいのは、男性に比べて筋肉量が少ないためです。
なぜ、筋肉が少ないとむくみやすいのかと言いますと、リンパの流れを司っているのが筋肉だからです。
ですが、それだけではありません。
- ゴムによる締め付け
- タンパク質不足
がむくみの原因となります。
その理由とは?
リンパの流れを司る筋肉
リンパの流れは、細胞を浸している組織液がリンパ管を通って静脈に流れるまでのことをいいます。
人の体の約60%は水分だと言われて、そのうち細胞内液が40%、細胞外液が15%、血液(血漿)とリンパ液が4.5%、体腔液が0.5%です。
人の細胞は水に浸された状態で存在し、それによって酸素と栄養分を全身に運んだり、二酸化炭素を肺に運んで息と一緒に出し、老廃物を肝臓で解毒して腎臓に運んで尿として排出されます。
このような、過程を踏むことで生命活動を滞りなく行なわれます。
血液は心臓から全身に送られますが、心臓には全身に送られた血液を心臓に吸い上げるだけの力はありません。
全身に配られた血液を心臓に送り返す働きをしているのが筋肉です。
そして、リンパ液を静脈に送り出しているのも筋肉なのです。
健康増進のために運動が大切なのは、筋肉を使うことで血行が良くなり、細胞を浸している細胞内液と細胞外液、リンパ液の循環を円滑に行うことができるからです。
もし、体液の流れが滞ってしまうと、酸素と栄養分が全身に配られにくくなり、二酸化炭素と老廃物を体の外に排出できなくなってしまいます。
例えるならば、物資が届かない上にゴミでいっぱいになる状態です。
リンパの流れを滞らせる大きな要因は運動不足なのです。
ゴムによるむくみ
普段身に着けている下着のゴムによって、リンパの流れが滞ってしまいます。
ただが下着のゴムで、そのようなことになるとは?と思うかもしれません。
リンパ管は皮膚の表面に近いところを流れており、下着のゴムによってリンパの流れが悪くなってしまいます。
それくらいリンパ管は、皮膚の表面に近いところを通っています。
特にパンツのゴムは、脚のリンパを集める鼠径部を圧迫します。
そうすると脚から体幹部に流れるリンパ液が詰まってしまいます。
特に、むくみが強くなるほどゴムひもによる圧迫が強くなり、リンパの流れを悪くします。
リンパ液は、細胞外液とまったく同じですので、リンパの流れが悪くなることでと細胞外液の循環も悪くなります。
この状態のまま放置していたら、細胞自体にも悪影響を及ぼすことは容易に想像できます。
鼠径部の締め付けがなくなると、脚からのリンパの流れが良くなります。
男性の下着として用いられていた褌(ふんどし)が密かに見直されているのは、ゴムの締め付けのない褌をつけることによってリンパの流れが良くなり、体質が改善されることが知られるようになったからで、
それに習ってか、女性にも締め付けない下着が密かに広まっていているようです。
ただ、女性の場合、胸にも下着をつけるため、鼠径部の締め付けだけを改善しても良くならないかもしれません。
なぜかといいますと、ブラジャーで胸を圧迫する状態が長く続くと全身のリンパの流れが悪くなってしまうからです。
これは、右腕から集められたリンパ液は右の胸のリンパ管は右の鎖骨下静脈に流れ、それ以外の全身のリンパ液は左の胸にあるリンパ節に集まり左の鎖骨下静脈に入るためです。
全身のリンパの流れを考える上では、リンパの流れを集める胸のリンパの流れを良くすることも重要になります。
食事で気をつけること
あと、栄養面で言えば、タンパク質がとても大切です。
太りたくないという理由から、カロリーが高いことで知られるお肉を食べないという人がいるかもしれませんが、タンパク質が不足するとむくみやすくなることは知られていません。
これは、血中のタンパク質の一種であるアルブミンが不足するためです。
アルブミンは、血しょう(血液の主成分)中に含まれるタンパク質で、アルブミンが少なくなると血管中の水分(血しょう)が血液の外(細部外液)へと流れ、滞留し、これによりむくみが生じます。
むくみによって体重が増えたり、体型が太くなっていることもあります。
なので、スタイルを良くしたいのであれば、むくみにくい体質へと変えていく必要があります。
そのためにも、タンパク質の豊富なお肉を摂ることが大切なのです。
まとめ
むくみを改善するためには、体を動かすことが最重要です。
そして、ゴムによる圧迫による影響を考慮に入れることも大切です。
あと、タンパク質の豊富なお肉を食べることも大切です。
タンパク質は、筋肉を作る材料にもなるので、そういう意味でも大切になります。
あと、タンパク質を消化吸収する際に、多くの熱を発生させます。
むくみが強い人は、冷え性でもありますので、冷え性を改善するためにもタンパク質を積極的にとることも必要だと言えます。