以前ご来店いただいた方から、このようなお話をいただきました。
その方は「便秘改善のために」と思い、セルフ調整のレッスンを受けられました。
その方から「ウエストが細くなった上に仕事がはかどるようになった」というお言葉をいただきました。
体のバランスを整えるためのレッスンなので、 便秘が改善できたりウエストが細くなるのは想像つくとは思うのですが、「仕事がはかどるようになる」ことは意外なように感じるかもしれません。
今まで、受けていただいた方から、
- 肩こりが改善された
- 腰痛が改善された
- 腕の痛みが改善された
- 首の痛みが改善された
- 便秘が改善された
と言った体の不調を改善された話から
- 42キロのマラソンを完走できるようになった
- フルートの息遣いがうまくできるようになった
- ヒーリング力が上がった
- 心が穏やかになるのを実感してきている
- 県外に住む「会いたい」と思っていた人とばったり会うことができた
- 就職が決まった
- 仕事がはかどるようになった
などなど、様々なお話を伺いました。
お店にご来店される方は、肩こりや腰痛、首の痛みなど体の不調を訴えるの方がほとんどですが、継続して行なっていただくうちに、それ以外の効果を実感されるようになります。
ワークの中で、
- マラソンを教えたり
- フルートを教えたり
- ヒーリングを教えたり
- 心理カウンセリングを行ったり
- 仕事術を教えたり
するわけではありません。
あくまでも、身体を脱力させるセルフ調整のレッスンだけです。
ではなぜ、さまざまなことが改善できるのでしょうか?
そのポイントとなるのが「身体のセルフ調整」です。
肩こりや慢性的な腰痛の原因は「体の歪み」です。
ですが、体の歪みは整体と言った「施術」では整えることはできません。
これは、私自身が長年施術やリハビリの仕事を行なってきたから言えることで、施術はあくまでも体のバランスが整う「手助け」をするためのものです。
本当に「体の歪みを改善したい」と思うのであれば、自身の力で行う必要があります。
それには理由があります。
人は、生きていれば身体に必ず重力が働き、体を潰され続けてしまいます。
年を重ねるごとに、自身の身体の重さに負けてしまい、姿勢が崩れてしまいます。
姿勢が崩れないようにするためには、自身の身体を支える力が必要です。
身体を支える働きをしているのが「骨」であり、骨による重力に抗する力「垂直抗力」です。
ですが、二足歩行を行う人間の構造には欠点があります。
体の前面にある「おなか」には骨が存在していません。
ということは、おなかの支えを骨以外で行わなければならないということです。
そうしなければ、おなかから重力に押し潰されてしまいます。
ですが、心配することはありません。
人体には、腹横筋という腹部のインナーマッスルがあり、体幹を支えています。
腹横筋さえ働くようになれば、重力に押し潰されることはなくなります。
ですが、この腹横筋は筋トレでは鍛えることができないという欠点があります。
それは、なぜなのか?
腹横筋は、体幹が伸びた状態でしか働かない構造になっているためです。
体幹を伸ばす筋肉なのですが、体幹が伸びていなければ働かないのです。
では、体幹を伸ばすためにはどのようにすればいいのか?
それが、セルフ調整法「大田式調整動作®」の始まりです。
その過程で、
- 体が軽く感じる
- 動きの質が高まる
- 直感が冴える
ようになったことを自覚し始めました。
「もしかしたら、身体のバランスと感覚、動作、直感とが深く関係しているのでは!」と考え、
「そうだとしたら、身体のバランスを整えるためのトレーニングを行なっていけば、身体能力を高めることができるのでは?」
と思ったのでした。
体が軽く感じることや動きの質が高まることは、ボディワークなので、なんとなくイメージできるかもしれませんが、なぜ直観力が高まるのでしょう?
この原理について考えてみたいと思います。
まず考えられるのが、脱力と感覚との関係です。
例えば、目隠しをして手探りで物を探そうとする時、腕の力を抜いて探そうとするはずです。
これは、手の皮膚に伝わる感覚を多くキャッチするためです。
この時、腕を動かすことよりも皮膚に伝わる感覚を優先させたいので脳から腕の力を抜いくように指令が下ります。
皮膚の感覚は、皮膚からの情報を感覚神経を介して大脳にある感覚野で処理されます。
この時に、腕を動かす大脳の運動野が働くと感覚野の働きが弱くなります。
そこで、運動野は必要最低限の筋肉だけを動かすように指令が出されます。
ということは、全身の感覚を鋭くするためには「体の力を抜く」ということがポイントになります。
ですが、ただ「体の力を抜こう」と意識しても体の力を抜くことは容易ではありません。
なぜならば、常に体の力が入っている状態が習慣化されているからです。
この習慣化こそ、体の歪みなのです。
ということは、体の歪みが強いと、意図的に体の力を抜くこともできないということになります。
なぜなのかと言いますと、体の歪みが強い状態というのは、骨格の位置がズレてしまい、多くの筋肉を使って体を支える必要があるためです。
そうなると、大脳の運動野が優位に働いてしまい、感覚野の働きが弱くなってしまいます。
ところが、身体のバランスが整うと骨格の構造で体を支えられて余計な筋肉を使う必要がなくなるため、感覚神経が優位に働くようになります。
大脳の運動野は、目的に向かって体を動かしていくことが得意です。
それに対して感覚野は、広い範囲から情報を集めて、それを処理することが得意です。
感覚野の働きが良くなると、五感が鋭くなり多くの情報を同時に処理できるようになります。
物事を円滑に行うためには
- 多くの情報を集める
- 集めた情報を処理する
ことが必要です。
情報を集めて、処理することで行動を決定しやすくなるからです。
身体のバランスが整うことで感覚野が優位になり、五感が鋭くなります。
このことで多くの情報を集めることができるようになり、この情報を元に目的に向かって次の行動に移しやすくなります。
脱力体が作られることで仕事の能率が上がるのは、
- 大脳の感覚野の働き
がうまく機能するようになるからだと考えています。