正月や夏祭りなどで着物や浴衣を着ることはありませんか?
私も以前はよく着物を着ていましたが、この仕事をはじめてからはほどんど着る機会がなくなりました。
整体やトレーニングのレッスンを行うのに着物というのは動きづらいですし、何より手足の動きがわかりません。
そういった理由で、今ではほとんど着る機会がなくなった着物ですが、今年の正月は、久しぶりに袖を通してみました。
昔の感覚は、覚えているみたいで、すんなり着ることができ、動くのもそこまで抵抗なく歩くこともできました。
「やっぱり着物っていいな!」と思いながら
袖は長いは、裾は長いは、大股で歩くと着崩れするは、アクティブに動くには向いていないのは確かで、やっぱり普段着ている作務衣よりは動きづらいです。
普段着慣れない人ですと、とても不自由さを感じると思います。
そして何より、着物を不自由に感じさせるのが草履です。
特に冬場に履く時には必ず足袋を履きます。
なので、歩く時に草履が脱げそうになってしまいます。
夏場でしたら裸足で下駄などだと思うので草履のように脱げることも少ないのですが、足袋を履いて草履ですとツルンツルンと滑りとても歩きづらいです。
私も着物を着始めた頃は、足袋に草履はとても歩きづらかったでした。
草履がツルンツルンと滑って常に足先に力を入れていたためにうまく歩けません。
なので、よくビリケンのサンダルを履いており、サンダルだと草履のようにツルンツルンと滑らないので歩きやすく気に入っていましたが、今で言う「着物警察」の人から陰口を叩かれていました。(笑)
はじめは履きづらかった草履ですが、慣れてくるものでサンダルよりも歩きやすくなってきます。
私は、身体動作を検証しているので、
- どうして歩きやすくなったのか?
と草履の歩き方についても検証してみました。
草履の歩き方 3つのコツ
普段靴で歩くことに慣れていると草履はとても歩きにくいです。
なぜかと言いますと、靴は踵が固定されていますが、草履は踵が固定されていないからです。
なので、靴とは違う歩き方をしなければなりません。
草履を履き続けるうちに自然とそのような歩き方になりますが、はじめて履く人にとってはとっつきやすいコツとかを知った方がいいと思うので、ここに草履で歩くコツをまとめたいと思います。
草履で歩くコツ
- 前に足を出さず歩幅を狭くする
- つま先から着地するイメージを持つ
- 踵で蹴り出すようなイメージを持つ
などです。
身体動作的には他にもポイントがありますが、当面はこの3つのコツを覚えるといいと思います。
1.前に足を出さずに歩幅を狭くする
着物を着ていると大股で歩くと着物が引っ張られて着崩れを起こします。
なので、着物を着て大股で歩くことはできません。
それ以前に、着物の構造上、足を前に出せるようにはなっていません。
あと、足を大きく出すと踵から着地してしまいます。
草履の性質上、踵から着地してしまうと踵が固定されていない草履は後ろの方へズレてしまいます。
これを防ごうとして無意識のうちに足の指に力が入ってしまいます。
なので、足を大きく前に出さずに歩幅を狭くするように歩きます。
靴の歩き方(歩幅を大きくする歩き方)
草履の歩き方(歩幅を狭くする歩き方)
2.つま先から着地するイメージを持つ
これは感覚的なことなので、実際には、踵から足がついています。
なので、あくまでも「つま先から着地する」イメージです。
つま先から着地するイメージを持つと歩幅が狭くなるというのが一つの理由で、
もう一つが、着地するときに草履が地面に対して平行に着地できるという理由です。
靴を履いていると足の裏が地面に対して傾いていても靴がズレることはありませんが、草履ですと地面に対して平行に着地しなければ草履がズレてしまいます。
草履をイメージするのではなく、足をイメージしたほうが歩きやすいと思います。
靴の歩き方(踵から着地する)
草履の歩き方(つま先で着地するイメージ)
3.踵で蹴り出すようなイメージを持つ
靴を履いて歩くと自然と大股になります。
この時、つま先で地面を蹴るようになります。
ですが、つま先で地面を蹴ろうとしてしまうと草履が足について行かず、脱げてしまいます。
これを防ぐために無意識に足の指に力が入ってしまいます。
なので、つま先ではなく「踵」で蹴り出すようなイメージを持つといいでしょう。
これも、実際にはつま先で足を送っているのですが、このようにイメージすると草履が足から離れずにすみます。
これも草履ではなく足にイメージを置くと歩きやすいと思います。
靴の歩き方(つま先で蹴る)
草履の歩き方(踵で蹴るイメージ)
動画を見る
上に3つのコツを述べていきましたが、要約すると歩幅を広げずに歩くことが草履で歩くことがポイントだと言えます。
この記事では、簡単にできるコツをお伝えしましたが、身体操作でこれらの3つのコツを網羅することができます。
そのことについては、後日、記事にあげていきたいと思います。