- ストレス食い
とか
- やけ食い
などと言いますが、イライラしていたり、気分が滅入る時などに美味しいものを食べていると不思議と気分が落ち着きます。
それは、横隔膜と関係しています。
横隔膜は、胸腔と腹腔、簡単に言えば胸とおなかとを隔てる筋肉で、息を吸う時に働く筋肉です。
イライラしたり、気分が滅入っている時、横隔膜が縮み、胸の方へ上がってしまいます。
そうすると、胸を締め付けられたようになります。
人の心理は、思っている以上に身体の状態に左右されます。
特に横隔膜の状態は、顕著です。
それは、横隔膜が呼吸と深く関わっているためです。
横隔膜が緊張してしまうと、呼吸数が上がり、浅くなります。
そうなると、交感神経が優位になり、ノルアドレナリンというストレスホルモンが分泌されます。
これが、イライラや気分が滅入る原因です。
横隔膜のすぐ下(おなか側)に胃があり、胃に食べ物が入ると胃が膨らみ、重くなります。
そうすると、その重さにつられて横隔膜も下がりやすくなります。
このことで、胸の締め付けがなくなります。
それに伴って、気分も晴れていきます。
食べて気分が落ち着いてしまうのは、このためです。