前回の記事「食べて気分が落ち着くわけ」で、気分と横隔膜との関係を書きました。
逆に、ストレスで食事が喉を通らない時はどうなのでしょうか?
例えば、
- 心配事がある
- 片想いの人ができた
時など。
これらの事も、ストレスによる横隔膜の過緊張が原因です。
このケースの場合、横隔膜が緊張が長期間に及び、胃を圧迫します。
このことで、胃が膨らみにくくなり、食事が喉を通らなくなります。
これは、ストレス反応というストレスを回避しようとする本能です。
この時、ノルアドレナリンというホルモンが分泌されています。
ノルアドレナリンは、ストレスに対抗するためのホルモンで、ストレスを回避するために必要なホルモンです。
このホルモンが分泌されると血圧が上昇し、逃避行動を促します。
しかし、人の脳は複雑にできているので、逃げたいという直接的な感情ではなく、色々な感情が絡み合うことによって生じる漠然とした「不安」な感情として捉えます。
例えば、
- 試験の結果を待っている時の落ち着かない状況
だったり、
- 告白したいけれど振られたらどうしよう
と言った不安など。
ですが、このようなことは、一時的なことです。
なので、ストレスの原因、不安を起こしている原因が解決できれば、横隔膜の過緊張も解かれます。
そうすると、胃が膨らみやすくなり、次第に食欲も戻ってきます。