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精神的ストレスに苛まれる理由

現代社会はストレス社会と言われ、様々なストレスに苛まれている方も多いと思います。

 

本来、ストレス反応は長時間続きません。

 

ストレスを感じるのは、4足動物由来のものです。

 

これは、4足動物が外敵から身を守るための身体防御システムで、なくてないけない重要なものです。

 

このシステムは、外敵から身を守ることができれば、すぐに解除されます。

 

しかし、人間の場合、長期に渡り、このストレスシステムが作動してしまうことが多々あります。

 

なぜかと言いますと、人の脳が高度に発達しているためです。

 

人の脳には、大きく分けて

  • 思考や言葉、イメージを司る(大脳皮質)
  • 感情や本能を司る(大脳辺縁系)
  • 生命維持を司る(脳幹)

の3つの箇所があります。

 

このうち、ストレスに反応を示すのが大脳辺縁系です。

 

特に、人の大脳皮質は、高度に発達しています。

 

高度に発達しているが故に、変性意識という脳のバグ(誤作動)を起こします。

 

【関連記事】脳のバグ(誤作動)を起こす変性意識

 

このバグが原因で、ストレスに感じたことを脳の中で幾度となく再生させてしまいます。

 

ですが、この大脳辺縁系には、

  • 外敵によるストレスなのか?
  • 脳の中のイメージによるストレスなのか?

という区別ができません。

 

なので、外敵に襲われた時と同じストレス反応を起こしてしまいます。

 

ストレスの原因となっている記憶やイメージが繰り返される度にストレスに苛まれてしまうのです。

 

このような持続的なストレス状態に、4足動物のストレスシステムでは対応することができません。

 

そうすると、ノルアドレナリンの分泌が抑えられ、逆に血圧が下がってしまい、無気力状態になります。

 

ストレス状態にあるので、交感神経優位にあることに間違えはありません。

 

しかし、ノルアドレナリンは猛毒な物質なため、長期間分泌され続けてはいけない物質です。

 

そのため、過剰に分泌されたノルアドレナリンに対して、脳の神経細胞がノルアドレナリンに反応しないようにブロックしようとします。

 

このことで、ノルアドレナリンの分泌を抑えようとします。

 

これは、以前の記事で述べたように、ドーパミンが過剰に分泌されると脳の神経細胞がドーパミンを受け付けないようになるのと同じです。

 

ドーパミンは快楽ホルモンであるために、ドーパミンが分泌するような快楽行動を伴いやすくなります。

 

これが、依存です。

 

【関連記事】人の可能性を奪う変性意識からの脱却

 

ですが、ノルアドレナリンは分泌されると不快な感情を伴うため、分泌を促すような行動を起こそうとはしません。

 

逆に、活動を抑えようとします。

 

これが、抑鬱(うつ)です。

 

このことで、気分が落ち込み、無気力になります。

 

さらに、気分の落ち込みによって慢性的に食欲不振な状態が続くと胃の働きが悪くなり、胃が萎縮して、食欲が落ちてしまいます。

 

その結果、食事が喉を通らなくなる期間が長くなってしまうと、拒食の状態になります。

精神的ストレスから解放されるためには

このような時に、気持ちを切り替えようとしても難しく、自分に言い聞かせようとしても心が反応しません。

 

本当は、このような時に一番大切になるのが睡眠・食事・運動です。

 

ですが、このような状態では、眠りも浅くなり、食欲も落ち、体を動かすことも億劫になるので、実行することは難しいと思います。

 

頑張っても眠ることはできませんし、頑張って食べようとしても、体を動かそうとしても、そのことが逆にストレスになってしまうからです。

 

このような悪循環を解くためには、まず

  • がんばらない

ことです。

 

そして

  • 体を休める

こと。

 

あと、

  • おなかを温める

ことは体にアプローチできる方法です。

 

おなかが温めると内臓の働きが良くなり、自律神経のバランスが良くなります。

 

そうすると、

  • 眠りやすくなる
  • 食欲も出てくる
  • 活力が戻る

ようになります。

 

おなかを温める方法として、おすすめしたいのが「おなかの手当」です。

 

方法は簡単で、しかも効果絶大です。

 

ただ、「おなかに手を当てて寝る」これだけです。

 

この時のポイントと注意点があります。

 

ポイントは、

  • 下腹部(おへその下)に軽く手を当てる

ことです。

 

そうするだけで、徐々におなかが温まり、おなかの中が動きはじめます。

 

 

そうすると、自然と眠くなります。

 

眠っている最中に当てている手も解けるので、特に時間を決めなくても大丈夫です。

 

人によって、その効果はさまざまで

  • 便秘が改善された
  • 肩こりがなくなった
  • 腰痛が良くなった

という人もいます。

 

ただ、1点だけ注意点があります。

 

それは、

  • おなかを押してはいけない

ことです。

 

おなかに押してしまうとおなかの中の内臓がびっくりして動かなくなるからです。

 

そうなっては、逆効果です。

 

なので、決して押してはいけません。

負の連鎖を防ぐために必要なこと

いったん、精神的なストレスの負の連鎖に苛まれてしまうと抜け出すのに、それ相応の時間がかかります。

 

なので、ストレスに苛まれ続けないないように気をつけることが一番大切だと思います。

 

特に、重要だと考えていることは、

  • ストレスに気が付く

ことです。

 

人は、何かに夢中になっていると、自分にストレスがかかっていることに気がつきません。

 

これこそが、変性意識という脳のバグ(誤作動)です。

 

そうなってしまうと、自分にストレスがかかっていることに気がつきません。

 

そうして積もり積もったストレスによって、身体の機能が弱くなります。

 

そうなってはじめて、ストレスに苛まれていることに気がつきます。

 

しかし、そうなってからでは遅いです。

 

なので、身体に意識を向けてストレスの反応に気が付けるような身体を作ることが大切です。

 

ストレスがかかる時の身体の代表的な反応として

  • 肩に力が入る
  • 呼吸が浅くなる

ことが挙げられます。

 

【関連記事】肩に力が入る本当の理由

 

 

ただ、呼吸法はおすすめできません。

 

呼吸法には、さまざまな効果がありますが、リスクも高いためです。

 

【関連記事】呼吸法のリスク②(呼吸法による負の代償)

 

脱力クリエイトが提唱しているのが、身体軸と3つの丹田(上丹田・中丹田・臍下丹田)を作るトレーニングです。

 

【関連記事】脱力するための思考法(物事の捉え方と3つの丹田)

 

日頃から、これらのトレーニングを行うことで、日常的にかかる精神的ストレスに気が付きやすくなります。

 

このことで、ストレスの負の連鎖によって心身が蝕まれることを防ぐことができます。