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プラス思考の罠(危険な自己暗示)

人は、ネガティブな人よりポジティブな人を好みます。

 

常に、不平不満しか言わない人よりも明るく前向きな人の方が接していて楽しいですし、気分も明るくなります。

 

なので、明るく前向きなポジティブな人は好まれます。

 

ですが、常に明るく前向きになるのは難しいことですが、そのようになろうと頑張ってしまいます。

 

人間なのですから、常に明るく前向きにとはいかなくて当たり前です。

 

ですが、人と接する上で、不機嫌を全面に出してしまうと社会生活を円滑に送ることができません。

 

なので、不機嫌な顔を出さないように仮面を被って社会生活を送っているのが現実です。

 

 

自分の心と態度とにギャップが強くなることをストレスに感じ、そのストレスが蓄積してしまうと大変です。

 

趣味や娯楽があれば、日常のストレスから解放されて、心機一転、気持ちを切り替えて日常の生活を送り続けることができることで、ストレスに苛まれ続けることを防いでいます。

 

ただ、中には「そのストレス自体を感じないようにできれば」と考える人もいます。

 

例えば、

  • 無理矢理ポジティブな言葉を使う
  • ポジティブになるように暗示をかける
  • ネガティブな記憶を書き換える

など。

 

常識的に考えると、このようなことは不可能です。

 

なぜかと言いますと、ネガティブな感情は自分の身を守るためになくてはならないものだからです。

 

しかし、世の中には、そのようなことを実行しようとする人たちも存在します。

 

その方法に用いられているのが、催眠という変性意識を用いた技法です。

プラス思考の罠

催眠とは、意識が狭窄した変性意識のことで、催眠状態に陥ると理性や知性を司る大脳皮質前頭連合野の働きが弱まります。

 

これは、自意識が弱くなることを意味し、奥底にある潜在意識に働きかけることができるという意味です。

 

そうすれば、その中に眠っている過去の記憶を操作して記憶を改ざんすることも可能になりってしまいます。

 

 例えば

  • ネガティブな感情を感じなくしたり
  • ネガティブな過去を書き換えてしまう

など。

 

ですが、このような手法は、とても危険な行為です。

 

その理由に、

  1. 身体に悪影響がある
  2. 精神に歪みを生じる
  3. マインドコントロールをかけられる

などの3つことがあります。

 

まず、催眠に陥ると自身で暗示をかけて無理矢理に気持ちをポジティブにすることができるようになります。

 

これは、過去の記憶を書き換えて不快な気持ちを起こさないようにするものです。

 

ですが、どんなに都合の良いように過去の記憶を改ざんしたしても、その時に感じた感情までは消すことができません。

 

その記憶に対する感情は変わっても、その時のリアルな負の感情までは消し去ることはできないのです。

 

そうすると、過去の記憶と感情とが一致しなくなり、何によって不快な感情を覚えているのか分からないままになります。

 

記憶と感情との整理がついていないため、似たような出来事など、何かのきっかけで感情が暴走することだってあります。

 

いったん、そのようなことがあると、収拾が付かなくなります。

 

このことで、心を病み、自律神経が乱れ体調を崩します。

 

【関連記事】自己催眠の危険性

 

あと、催眠を用いたプラス思考を提唱するような自己啓発系のセミナーの料金が法外であることです。

 

常にプラス思考であれば、人が集まり、お金を手にしやすくなるためです。

 

なので、セミナーの主催者側も催眠を深くかけるように指導し、主催者にお金が入って来るようにマインドコントロールをかけることを常套手段として行っています。

 

その証拠に、セミナーの料金がバカ高い。

 

【関連記事】身近に潜むマインドコントロールの罠

 

その上、その教えを受けた人たちは、他人に対して主導権を握れることを利用して、お金と時間を奪おうとします。

 

【関連記事】変性意識カースト(人間関係に潜む背景)

 

これらの危険性と有害性から、脱力クリエイトでは催眠や変性意識に陥ることがないように心を配っています。

ネガティブをポジティブに昇華する身体軸

催眠や変性意識を使ったり、潜在意識にアクセスなんてしなくても、ネガティブな感情を解消することが可能です。

 

その原理は、いったって単純で、

  • 体のバランスを整える
  • 脱力して立つ

ただ、それだけです。

 

このことを実行するために必要となるのが、身体軸です。

 

身体軸とは、体の中心近くにある背骨のまわりを通る垂直抗力のラインです。

 

垂直抗力とは、重力に抵抗する力のことで下から上に働く力です。

 

全ての物体には垂直抗力が働き、人の体で一番強いのが骨です。

 

骨の中心にあるのが背骨で、背骨のまわりに垂直抗力を通すことで

  • 筋力
  • 脳神経系の機能
  • 自律神経
  • 内臓の働き

などの身体の機能をフル活用することができるようになります。

 

このことで、身体に備わる自己修復作用が働きやすくなります。

 

そうすると、一時的に心に傷を負ったとしても時間ともに癒えてきます。

 

あと、不思議なことに身体軸があると、一時的に生じたネガティブな感情が癒されるという効果があります。

 

これは、ネガティブな感情を消すということではありません。

 

なんらかしらの問題が生じた場合、ネガティブな感情が伴うことは当たり前です。

 

ネガティブな感情をうまく昇華して、ポジティブにするという意味です。

 

身体軸を作ることで、

  • ネガティブな感情を引きずったり
  • ネガティブな感情に囚われたり

することがなくなります。

 

人にとってネガティブは必要です。

 

このことで、人は成長することができるからです。

 

この成長こそが、真の意味のポジティブだと思うのです。