欧米の人は、日本人に比べて太っている人が多いのですが、意外なことに糖尿病になる割合は少ないようです。
これは、日本人に比べてインスリンの分泌が多いためだと言われています。
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ですが、それにも関わらず、生活習慣病になる人、特に血管系の病気になる傾向が多くあり、平均寿命も日本人より低いようです。
その要因として考えられるのが、食生活です。
特に、たくさんの量の炭水化物とタンパク質、脂質を摂る傾向にあります。
これらは、3大栄養素であり、生命活動を維持するためには必要不可欠なものですが、過剰に摂取すれば毒になってしまいます。
その代表的なものが、ビックサイズのハンバーガーにビックサイズのコーラです。
特に、問題なのが清涼飲料水です。
清涼飲料水には、甘みを出すために砂糖ではなく、果糖ブドウ糖液や高果糖液糖を使っています。
果糖ブドウ糖液とは、果糖とブドウ糖を混合した液のことで、ブドウ糖よりも果糖を多く含むように加工されています。
高果糖液糖は、読んで字のごとく果糖の割合が高い液のことで果糖含有率90%以上に加工されています。
果糖の特徴は、砂糖やブドウ糖よりも甘く、冷たい状態でも甘みが強く、血糖値が上がらないことにあります。
一見すると、
「甘くて血糖値も上がらないのであれば、いいのでは?」
と思われるかもしれません。
しかし、そうでもなさそうです。
果糖は、消化され吸収されるとすぐに肝臓に運ばれ、ブドウ糖に変換されるように処理されると言われています。
しかし、過剰に果糖を摂ってしまうと肝臓で中性脂肪へと変えられ脂肪細胞で蓄えられてしまいます。
そのため、血糖値が上がらなくても太ってしまいます。
さらに果糖は、ブドウ糖よりもタンパク質と結びつきやすくAGEs(終末糖化産物)を多く産生すると言われています。
このAGEs(終末糖化産物)によって血管内で活性酸素を分泌させやすくなり、動脈硬化や血栓などの原因になると言われています。
約10年ぐらい前から、砂糖の害について発信する人が現れはじめたのも、砂糖には果糖が多く含まれているいることと関係しています。
砂糖は、正式にはショ糖といい、ブドウ糖と果糖とが結合した物質です。
なので、砂糖が消化されるとブドウ糖と果糖に分離し、吸収されます。
砂糖の半分が果糖なので、砂糖を摂取すると言うことは果糖を多く摂取することになります。
先程の清涼飲料水に含まれる果糖ブドウ糖液や高果糖液糖には、砂糖よりも多くの果糖が含まれており、果糖による弊害が強くなります。
なので、
- 砂糖を多く含むお菓子
- 果糖を多く含む清涼飲料水
などを控えることです。
同じ糖質でも、お米や小麦などはデンプンが主成分で、デンプンは多くのブドウ糖が結合したものですので果糖は含まれていません。
その上、消化に時間がかかるので急激に血糖値が上がりにくいと考えられます。
あと、果物や蜂蜜などにも果糖が含まれていますが、割合的には多くありません。
なので、適量であれば摂取を控える必要はありません。
そうは言っても「お菓子や清涼飲料水をやめられない」という方へ。
甘いものが欲しくなる時、多くの場合、なんらかしらの栄養が不足しているかもしれません。
- 果糖を多く含むものを取らない
期間を設けることと、
- 適度なタンパク質と脂質
- ビタミン、ミネラル、食物繊維
を含むバランスの取れた食事を心がけることで、果糖の取りすぎを防ぐとこができるようになります。
ぜひ、お試しください!