日常生活において脱力することはそこまで難しくありません。
ですが、
- 意識して力を出したい時
- 本番で失敗が許されない時
- スポーツなど非日常的な動作を行おうとする時
など、意図的に力を発揮したい時に限って、身体が言うこと効かなくなり、必要以上に力を入れてしまいます。
これは、過度なストレスによって交感神経が過剰に働き、内臓の働きが弱くなるからです。
そうなると、精神的にネガティブになり、恐怖や不安、もしくは怒りと言った本能に苛まれてしまいます。
これは、動物由来のストレスに対応する反応であり、本能的なものです。
しかし、人の身体は本能に任せていては、うまく作動しません。
なぜならば、本能による身体動作システムは四足歩行のものだからです。
人は二足歩行になっているのに、本能の働きが強くなることで四足歩行のシステムが稼働してしまうと、筋肉が過緊張(ブレーキをかけながらアクセルを吹かす)状態になります。
そうなると、身体をコントロールできなくなり、このことが精神にも強く反応してしまいます。
残念ながら、我々の身体には四足歩行の身体動作システムがまだ残っているのです。
それが故に、本能に支配されない強い精神力が必要となるのです。
身体調整を行うことで、身体のコア(核)となる下腹部部まわりの機能が高まります。
そうすると、内臓の働きが良くなり、交感神経の働きが抑えられて副交感神経が活発に働き、過緊張が改善されます。
このことが、精神の安定に強く関与してきます。
そして、緊張を強いる状態でも内臓の働きが保たれるようになり、精神力を強くなるのです。