筋肉の張りのアンバンスを決める、もう一つの要因になるのが内臓の働きです。
整体では、内臓の働きと骨格の歪みに深い関係があることは古くからの経験則で言われています。
その理由として、体表内臓反射があり、内臓の状態が体の表面(特に背中)に現れる反射のことで、内臓の不調によって生じる関連痛が広く知られています。
なぜかと言いますと、背中に伝わる神経と内臓に伝わる神経とが繋がっている部分があるためです。
それ以外にも、内臓の状態が悪くなると、それに対応して背中の特定の部分が固くなります。
このことで、背中の筋肉の張りのアンバランスが伴います。
内臓の状態が悪くなる原因の一つに、体幹が重力に押し潰されていることがあります。
本来であれば、背骨で体を支えなければならないのですが、腹横筋が弱くなると背骨で体を支えられなくなります。
その代わりとして、背中の筋肉が必要以上に頑張った状態が背中の緊張だとも言えます。
このような背中の張りを改善するために「大田式調整動作」では、立位調整によって背中の筋肉の張りのバランスを整え、重力に押し潰されない身体を作ることが大切となります。
そうすることで、内臓の働きが活性化させて、自律神経のバランスが整えていきます。