· 

自転車通勤で得られたこと①(車が常識という先入観からの脱却)

病院に勤務していた時、2年ほど徒歩通勤をしていたことは以前の記事

で書きました。

 

それ以前は、自転車通勤をしていました。

 

自転車通勤から徒歩通勤へ変えた理由は、勤め先のDr.が徒歩で通勤しているという話を聞き、見習いたいということと、スポーツタイプの自転車であったため常に前屈みで漕がなければならならず首に負担を感じていたことがきっかけでした。

 

ただ、自転車通勤にもメリットがあったので、その当時のことを思い出しながら書いていきたいと思います。


私が、自転車通勤をはじめるきっかけとなったのが、結婚を機に市街地の中心への引っ越したことだ。

 

私の住む鹿児島は、一定水準の生活を送るためには車が必須である。

 

多くのスーパーなどには必ずと言って良いほど駐車場があるのだが、公共交通機関では行くことが困難なところばかりだ。

 

そのため、車を持たないという選択肢を考える発想すら覚えない。

 

これが地方での生活の常識である。

 

ただ、私の家内は、実家が市街地にあったため、市街地への引っ越しを強く希望していた。

 

そして、家内は市街地であったら車は不必要という考えでいた。

 

私自身も指圧の専門学校時代は東京で生活していたため車を使わない生活を経験していたため車を持たないという発想は理解ができた。

 

だが、ここは地方。

 

いくら市街地であったとしても車は必須なのでは?

 

というのが私の考えだった。

 

しかし、いくら地方といえど市街地、特に大きな駅の近くともなれば駐車場代も高い。

 

そのため、生活費の節約のためには車を手放すことを選択する余地もあった。

 

そこで、私は家内に「当面の間、車を実家に置くことにして車のない生活を経験してから車を維持するか手放すかを決めよう」と提案した。

 

その提案通り、車なしの生活を送ることになったのだが、正直、心配でどうしようもなかった。

 

しかし、生活していくうちに、その懸念は無意味であることを知った。

 

市街地の中心で生活して気がついたのは、路線バスが意外と使えるということだった。

 

特に、家内は市街地で住み続けていたためなのか市内のバス路線に詳しく、その上、路線バスの時刻表のアプリの存在まで知っていた。

 

ただ、当時(2009年頃)にはスマホなどなくガラケーが当たり前の時代だったが、アプリがあって重宝した。(もしかしたらiPhoneはあったかもしれないが)

 

ほとんどのバスが引っ越し先の近くの駅に停車していたため、広い範囲で行き来ができ

「へー、こんなところまで行けるんだ」

と感心するばかりだった。

 

さらに、駅の近くであったためにいくつものレンタカー屋さんもあり、車が必要な時にはすぐに借りることもできた。

 

その上、新幹線の駅もあったり、空港バスの停留所もあったりと、とても便利な場所だ。

 

特に、職場に行くにしても、いくつもの交通機関があったが、自転車でも通える距離だったため自転車通勤をすることに決めた。

 

このようなところであるため、車を使うことはほとんどなくなり、引っ越して数ヶ月後に車を手放した。

 

自転車通勤は約2年弱ではあった。

 

よく自転車に乗っていたのは子供の頃から大学1年生の頃までだったので本格的に乗るのは十数年ぶりだった。

 

 

引っ越した家から職場まで約6kmほどあったが、約20分ぐらいで着いていたので、どの交通機関でいくよりも早い。

 

ただ、購入したのがスポーツタイプだったため、少し乗るにはコツが必要だった。

 

自転車を漕ぐうちに、いつもの習慣で、自転車を漕ぐ身体動作のメカニズムを解析し始めた。

 

その結果、あることに気がいたのだった。

 

それからというもの、それ相応のスピード、おそらく原付バイクぐらいのスピード(おおよそ30km /h)は出せるようになっていた。

 


今回の記事を書いていて「地方では車が必須だ」という先入観に囚われて、さまざまな選択肢に気が付けなかったということを思い出しました。

 

本当は一つの記事でまとめようと思ったのですが、思いの外長くなってしまったため次回の投稿に回したいと思います。

 

次回の記事は「自転車通勤をして得られたこと②(脱力トレーニングの意義)」について書いていきたいと思います。