· 

新しいカタチのストレッチ③(動作習得への応用)

 前回の記事の続きです。

 

「新しいカタチのストレッチ」は、ストレッチとしては新しい考えだと言えます。

 

ですが、これは新しい動作を習得する過程において行われているものでもあります。

 

動作を覚えるということは、ある部分を伸ばして、伸ばしたところから縮めるというプロセスが必要となります。

 

例えば、楽器などを弾く時に指を大きく広げる必要なことがあります。

 

ですが、その動作を覚えていなければ、指を大きく広げることができません。

 

それは、指を大きく動かす動作を行うために、広げるために緩む必要のある拮抗筋の伸張反射を抑制することができないためです。

 

なので、最初のうちは頑張って指を開くことを意識して練習する必要があります。

 

ですが、ただ頑張るだけではいけません。

 

伸張反射を利用するのです。

 

筋肉には伸びたら縮むという性質の他に「縮めば緩む」という性質もあります。

 

伸張反射が起きたら頑張らずに伸張反射に従う。

 

そうすれば、伸張反射が働き筋肉が縮む。

 

筋肉が縮めば緩む。

 

伸張反射を起こせば起こすほど筋肉が緩んでくるのです。

 

そうしていくうちに、動作を脳に刻みこむことができるようになり、拮抗筋の伸張反射を抑制できるようになります。

 

「新しいカタチのストレッチ」を習得することで、新しい動作の習得に大きく役に立つと考えられます。