年齢を重ねるごとに体幹部の動きが悪くなる傾向があります。
このことが、
- 肩こりや腰痛
- 冷え性
- スタイルの崩れ
- 心身の緊張
- パフォーマンス低下
子供の動きを観察すると、体幹部がよく動いているのがわかります。
それに対して、高齢の方(体の硬い人)は歩く時や動作を行う時、体幹部の骨がほとんど動いていません。
人がバランスよく歩けるのは、背骨が波状に動くことで体のバランスを取ることができるからです。
10代の人の動きを観察していると体幹部の骨がスムーズに動いていますが、これが20代、30代、40代、50代と年齢が上がるごとに体幹部の骨の動きが悪くなり、それに伴って体の末端 部分である手や足に負担がかかるようになります。
このことによって、猫背になったり、腕が上がらなくなったり、膝が痛くなったりするのです。
このような現象は、指圧療法の経験とリハビリの機能訓練の経験、患者さんの姿勢や歩き姿などを観察することによって発見しました。
これが、動作における老化のメカニズムです。
また、背骨や肋骨、骨盤の動きが悪くなることで、体幹部の内にある内臓の働きも悪くなり、そのことで生命エネルギーも低下してしまいます。
なぜ、そのようようなことになるのか?
それは、体が重力に押し潰され続けているためです。
もし、このことから脱却できれば、身体を若返らせることも可能だと言えます。
そのポイントになるのが「骨を中心に体を支える」という考え方です。
骨を中心に体を支えることで、体幹のインナーマッスルである腹横筋が効果的に使われます。
このことで、腹部の支えができ、背骨を中心に体を支えることができるようになります。
そうなると、背骨に着いている肋骨や腸骨(骨盤についている骨)の動きが良くなり、手足の動きも良くなります。
さらに、腹横筋によって腹部が支えられることで内臓にも負担がかからなくなり、内臓の働きも良くなり、生命エネルギーが高まります。
このことによって老化を遅らせることができ、さらに若がえりの効果が期待できます。