人が動作を行おうとする時、必ずそこに意識が働きます。
自身の周りの空間に意識を描くことで、人は行動を起こすことができます。
例えば、鉛筆で文字を書こうとする時、何気なく文字を書いていますが、実は鉛筆で文字を書く前に文字をイメージしています。
意識の中で文字を呼び起こし、その文字を書こうとする空間にイメージの文字を書いてから実際に文字を書いています。
そのように、行動を起こす前に空間に意識を作ってから、実際の行動を起こしています。
行動を起こすまでの過程は無意識のうちに行なっているので、なかなか気がつきません。
このように人は、空間に意識を描いてから行動を起こしています。
それは、人には空間認識力があるからです。
空間認識力とは、物体の位置や形状、間隔などを正確に把握する能力のことで、主に大脳皮質の右半球によって行われます。
大脳皮質は右半球と左半球の二つに分かれて、
- 左半球は主に言語や物事を分析したり、論理的に考えたりする働きをして、
- 右半球は非言語的な感覚や物体を立体的に把握する働きをする
と言われています。
左半球と右半球は脳梁によって左半球と右半球とで情報の交換をし、その情報を前頭前野で統合することで、それらの情報を把握することができます。
日常生活は、言語を意識する機会が多いため非言語的な感覚情報は意識されにくいのです。
ですが、認識していないだけで非言語的な感覚情報も気づかないうちに働いています。
人が行動を起こす時の意識のガイドラインのことを、大田式調整動作では「空間意識®」と言い、「人間の持つ空間認識力を使い行動を起こす時に生じる意識」と定義しました。
普段行っているありふれた動作でも、意識の向け方を変えると動作の質も変わります。
空間意識®を使用することで、体に会わないフォームを強要されることなく、体性感覚に頼った天性のセンスに頼ることなく、わざわざ潜在意識を理解する必要もありません。
空間意識®を用いることで、難しいとされていた脱力動作を容易にマスターしていただけますようになります。
このことで、
- 心身の負担を軽くなる
- アンチエイジングのための心身のセルフケア
- 心身の機能が活性化される
- 趣味や仕事のパフォーマンスを高める
ことが可能となります。
※「空間意識」は登録商標です。