合気上げ(運力法)
☑合気上げをマスターしたい
☑重い物を持ち上げる
☑介護などを行なっている
方には「運力法」がおすすめです。
運力法とは、武術の技である「合気上げ」の原理を応用して腕の力を効果的に伝える脱力トレーニングです。
合気上げは、相手に腕をがっしり掴まれた状態から相手を持ち上げて体勢を崩す技です。
常識的に考えれば、このような状態から相手を持ち上げることなどできません。
なので、近年まで摩訶不思議な神秘的な技とまで言われていたそうです。
私も、合気上げをはじめて体験した時にはとても驚きました。
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脱力動作のメカニズムとして知りたかったため、合気上げの原理を10年近い年月を費やして解明しました。
解明して分かったことは、日常生活で行われている普遍的な動作だったことです。
上の動画の方は、武術の経験など全くない女性の方です。
来店していただいた時、「仕事で重い荷物を持つことがあって、その時に肩や腕が痛くなってしまう」とのことでしたので、体に負担のかからない効率のよい荷物の持ち方の一環で合気上げのコツをお伝えしました。
その時に撮影させていただいた動画です。
近年、合気上げについての動画サイトを多く見ることができます。
そして、合気上げを教える人も多くなっていると想像できます。
このように、簡単に合気上げを体験して習得しやすい環境下にあります。
それでも「習得できない」のであれば、
「達人だけしかできないとても難しい技」という先入観が強いからかもしれません。
達人にしかできないのであれば、あんなに動画サイト多いはずがありません。
あと、
だけかもしれません。
しかし、合気上げ自体は難しくありません。
この技は、日常、無意識(潜在意識)で行っている「物を持ち上げる動作」を意識化(顕在意識に落とし込む)ことで容易にコツを掴むことができるからです。
合気上げを行うために必要なこと
合気上げや腕の脱力について、いくつかの記事
を書いていますが私自身は武術家ではありません。
なので、武術のレッスンを行うわけではありません。
脱力クリエイトでは、武術としての合気上げではなく、合理的な腕の脱力動作を習得するために行います。
合気上げを習得するためには、
のほかに
が必要だと考えております。
【参考記事】合気上げの原理
そのために必要なことは、「力み」を取ること。
「力み」が強いと動作の意識(顕在意識)化ができなくなるためです。
「力み」を取るために行うのが脱力トレーニングです。
合気上げによって得られること
合気上げとは実践的な技ではなく、鍛錬のための技だと聞きます。
合気上げの性質上、相手に上から体重をかけて抑えつけてもらわなければなりません。
しかし、実際は、相手の腕を掴んだら自分の方に引き付けるように引っ張ります。
これは、元々、刀を握っている状態で両腕を掴まれた時に対応した技とも言われます。
確かに、このようなケースでしたら腕を上から抑え込もうとしても不思議ではありません。
もし武術的に使うとすれば、合気上げではなく「合気下げ」の方が様々な技に応用できると考えられます。
しかし、実生活においては合気下げよりも合気上げを知っていた方が実践的です。
なぜかと言いますと、合気上げこそ「合理的に物を持ち上げる脱力動作」だからです。
合気上げの原理を応用すれば、重たい物を楽に持ち上げたり、腰に負担をかけずに物を持ち上げることが可能になります。
背骨主導による合気上げ
効果的な合気上げを得るためには、背骨主導の動作をリードする「身体軸」を作ることが必要です。
身体軸が作られることで、垂直抗力を効率よく効果的に腕に伝えられ、相手に力を効果的に伝えることができるようになります。