コンセプト
人の可能性を導くために必要なこと。
そのカギになるのが「骨の垂直抗力(抗力)」です。
抗力とは、重力に抗する力のことで、運動学では「床反力」とも言われています。
我々の体には、常に重力がかかっています。
そのことによるストレスは計り知れず、無自覚のうちに心身を蝕んでいます。
そうして、人の体は重力に押し潰されることで、老化を加速させているのです。
特に、その影響を受けているのが体幹(コア)です。
【体幹部の骨】
そのため、体幹部の動きの良し悪しは内臓の働きに大きく影響し、このことが身体の動き、さらには脳の働きにも大きく影響しています。
なぜならば、内臓には多くの神経細胞があり、神経を介して脳に大きな影響を与えているからです。
体幹部の動きが良くなれば、身体全体の機能が高まり、心身ともに若返ることも可能になります。
なので、今、不調などに苛まれていたとしても心配いりません。
今からでも心身を若返えらせることができるからです。
痛みや不調の原因
健康の秘訣は、
の三本柱です。
【参考記事】健康を支える三本柱
しかし、いくら健康に気をつけていても年齢を重ねるごとに身体の機能が低下してしまうというのが宿命です。
このことで、痛みや不調を抱えやすくなったり、怪我や病気をしやすくなります。
なので「健康のために、運動を」と言うことは知られていますが、痛みや不調を抱えていると体を動かすことが億劫になります。
「年だから仕方がない」
と言われますが、
なぜ年を取ると痛みや不調、病気や怪我になりやすいのか?
それは、加齢によって体幹部が押し潰されてしまい、動きが悪くなるからです。
このことで、
など、身体機能が全体的に低下してしまいます。
また、
なども体幹部が重力に押し潰されてしまうことが原因です。
そのなると、体幹部の動きが悪くなり、姿勢も崩れやすくなります。
これが、俗に言われる「体の歪み」です。
人は、身体のバランスが整った状態で生まれてくるのですが、残念なことに年齢を重ねるごとに体の歪みが強くなってしまいます。
骨盤矯正で改善できない体の歪み
体の歪みが老化の原因だとしたら、
「整体で骨格を矯正してもらえばいいのでは?」
と思うかもしれません。
ですが、骨格矯正を行なっても体の歪みは改善できません。
いくら骨格の位置を動かしても元の悪い位置に戻ってしまうのです。
では、
「マッサージで筋肉の張りをゆるめればいいのでは?」
と思うかもしれません。
しかし、もんだり押したりするだけで筋肉が緩むのであれば苦労はしません。
すぐに、筋肉が緊張してしまいます。
このことを指圧や整体、リハビリの臨床で痛感してきました。
それは、なぜなのか?
では、どのようにすれば、体の歪みを改善できるのだろう?
と考えました。
体の歪みの原因
臨床経験を積み上げていく過程で
「体の歪みは、日常生活を記憶する脳のプログラムによるものでは?」
という考えを導き出しました。
脳には、日常生活の動作と生活空間が記憶されています。
日常生活の動作と日常生活空間を記憶する脳のプログラムによって、骨と骨とをつなぐ筋肉の張りのバランスが崩れることで体が歪むと考えます。
なぜならば、筋肉の働きを司る脳のプログラムによって、脳と筋肉をつなぐ神経を介して筋肉に待機信号を送り続けているからだと考えられるからです。
さらに、何年も同じ動作を繰り返すことで体の動きが限定されしまうと、体の歪みの固定化が進みます。
このことで、腹横筋という体幹を支えるインナーマッスルが衰えてしまいます。
これが、重力によって体幹が押し潰されてしまう原因だったのです。
その結果、体幹部(背骨・肋骨)の動きが悪くなります。
そうなると、体幹と腕や脚とをつなぐ肩関節や股関節の位置(アライメント)が狂うことで関節をまたぐ骨の動きが悪くなり、骨と骨とをつなぐ筋肉が過緊張状態になって血行が悪くなります。
これらのことによって、身体機能が低下する。
これが、老化の原因だと考えてられます。
抗力調整法「大田式調整動作®︎」
体の歪みの原因が、
「日常生活を記憶する脳のプログラム」
によるものだとすれば
「身体のバランスを整った状態を脳にインプット」
することができれば、
「体の歪みを改善することもできる!」
と考えました。
そこで、指圧の手法やリハビリの手法をベースにヒーリングや呼吸法、東洋的身体動作法を検証し、試行錯誤の末に
を整える動作を脳にインプットする方法として構築したのが、抗力調整法「大田式調整動作」です。
「身体のバランスを整える脳のプログラム」をインストールする(覚える)ことで、体幹を支えるインナーマッスル「腹横筋」の働きが活性化され、重力に押し潰されることを防いでくれます。
そうして、身体が本来、備わっている身体調整作用が働くようになります。
期待できる効果
大田式調整動作は、当初、既存の骨盤矯正やマッサージなどでは改善できない肩こりや腰痛などの改善と病気や怪我の予防、介護予防法として構築しました。
その過程で、老化について考えるようになりました。
老化は、誰にも避けることのできないものです。
しかし、老化の速度は人それぞれ異なります。
なぜなのか?
その答えが、体幹が重力に押し潰されることだったのです。
なぜなのか?
体幹を支える筋肉が衰えるからです。
そうなると、骨の垂直効力(抗力もしくは床反力)を活用できなくなり、体にかかる負担が大きくなり、老化を早めてしまうのです。
体幹のインナーマッスルである腹横筋を刺激し、体幹が押し潰されるの防ぐための最適解がセルフ調整なのです。
体幹部の動きが良くなることで、
があることが分かりました。
それに伴い、
がもたらされるのです。
不調の改善とアンチエイジングやパフォーマンス向上、一見、全く異なることのように認識されるかもしれません。
ですが、
みんな、身体(脳・神経・筋肉・骨・内臓)の構造は同じです。
なので、
同じ原理で行うことが実現できるのです。
疲労の蓄積を防ぎ、体の劣化を抑え、身体能力を引き出す
「大田式調整動作」を継続して行うことで、心と体が若返ります。
このことで、肩こりや腰痛知らずの体質へと改善できたり、反り腰や猫背の改善されます。
ただそれだけでは「パフォーマンス(身体能力)を高める」ためには不十分であることは確かです。
専門分野のパフォーマンスを高めたいのであれば、専門のトレーニングが必要なことは必要ですし、筋力が必要であれば筋トレ、柔軟性が必要であればストレッチを否定するわけではありません。
むしろ、既存の運動やトレーニングやストレッチなどは行った方が良いと思っています。
セルフ調整には、パフォーマンスを直接的に上げるのではなく、運動やトレーニングやストレッチなどの効果を底上げすることができます。
例えば、仕事の前や趣味、既存のトレーニングの前にセルフ調整を行うことで、動作をより円滑に行えるようになります。
これは、セルフ調整によって腹横筋に適度な刺激が与えられ、体幹の動きが活性化されるためです。
このことで、関節の位置(アライメント)が整い、関節の動きが良くなる効果もあります。
そして、仕事を終えて後や趣味や既存のトレーニングの後に行うことで、身体のリカバリー(回復)効果が得られ、翌日に疲れを残しません。
これは、専門的な動作によって生じた体の歪みをリセット(改善)することで、過緊張が解かれ血行が促進されるためです。
あなたの生活にセルフ調整の習慣が取り入れられれば、身体の劣化が防がれ、身体機能が活性化されていきます。
その上で、既存の運動などに「骨を中心に体を動かす」脱力トレーニングのノウハウを活用すればパフォーマンスUPに貢献できます。
※新潟県・東京都・神奈川県・埼玉県・茨城県・大阪府・福岡県など鹿児島県内外の方にも受講していただいております。
なお、オンラインレッスンを行っており、日本国内外、アメリカ、ベルギーの方に受講していただいております。